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様々なノウハウをのせた宝船…夢とロマンをのせた船があなたと往き来します! 寛十郎とあなたのコミュニケーションの港です。

Q 去年の夏、日本舞踊×弦楽四重奏を拝見させていただきました。その節は、温かいコメントをいただきまして、ありがとうございました。「新しいことに挑戦」という言葉を、以来、自分自身の中で大切にさせていただいております。さて、今回は、ダイエットについて相談をさせてください。私事ですが、運動不足と飲み会続きがたたって、産業医からダイエットを強く勧められてしまいました。フィットネスクラブ×ダイエットとか、ボクシング×ダイエットとか、色々な組み合わせを考えましたが、日本舞踊×ダイエットという組み合わせが可能かどうか、また、許されるかどうか率直なご意見をお聞かせください。ジャージに運動靴という感覚でお稽古に参加させていただくことはご迷惑でしょうか?こんな不順な動機ですが、私の中では「新しいことに挑戦」です。先生のご意見をお聞かせください。
(ニックネーム:あつし様)
A 回答が遅くなりまして申し訳ございません。
日本舞踊に於いては難しい質問だと思います。ですが「日本舞踊×ダイエット」については大変興味深い事項です。
まさに「新しいことに挑戦」という意味では、指導者は何かを考えるでしょう。
ジャージに運動靴とは今の時代に考えられることです。
私の歩んできた道にいろいろな道がありましたが、本道とするところはやはり日本の文化を支える意味で着物と浴衣とかを着用して…
が基本的にあります。
私の門下に年配の方がおりますが、お稽古をした日はグッスリ寝れるので、休まず一所懸命やっているという方がおります。
日常は会社の社長をしておりますが、私が思うに疲れて眠れるほど時間をかけてお稽古をしていると思えませんが、その時間だけは本人にとって、日常では使わないような集中力や、身体や精神の影響によって疲れるのだと思います。
そういう意味では身体的・精神的な健康へのダイエットに近いかもしれません。
踊りは確かに体を動かしますが、二本の手と二本の足で曲に合わせて動いている、いわば体操とも言えるかも知れません。
ですが、例えば右手をあげる(舞踊述語では「かざす」と言います)事は何回、何十回、何百回、何千回…1年、5年、10年…と同じことをやっていますが、私は指導して50年になりますから、60年は同じことをやっています。
ですが一行に飽きませんし、自分の思う手の上げ方が満足に出来ません。練習すれば…と思ってずっと続けておりますが、それは難しく、舞台上を歩くことすら思う様にできないのが日本の伝統とされているもの、日本舞踊です。
私は講習会をした中で過去にこんなことを思いました。それは歩き方がなっていない指導者に歩き方を注意しましたら返って来た言葉が「私は2歳から50年間歩いているんです!」と云われました。
舞踊でいう歩き方を指導したつもりが、日常での歩き方と変わらないと思われてしまったのです。
つまり解釈の仕方、又自分自身がダイエットはこうだ、と思っていたら「日本舞踊×ダイエット」はまったく解釈されないものだと思います。
私はダイエットとは「心がけ」や「心構え」が大事だと思っておりますし、激しく体を動かそうが、じっくりと脂肪を燃焼させるダイエットをしようが、着物や浴衣を着て、床に足を張りつかせ、集中することで、ダイエットになるのでは、と思います。
少し質問の内容とは離れたかも知れませんが大事なのは本人の意識と心がけだと思います。
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